表紙です
キセキミタイナコイ









「気になる」から始まって
その人を目にする度に「ドキドキ」に変わって
「好きになってほしい」と思った
僅かな時間でそう思えた事が
「キセキ」みたいだった







■2007.12.31発行
■B5 
■フルカラー印刷
■全24ページ 
■400円
※この本は完売しました。

Scene:1「Good-by Mr.Monochrome」
「お前のカレシって俺?それともあいつ?」そう言って7ヶ月間付き合っていた彼は、頼嶋紗姫(よりしまさき)に別れを告げた。けれどずっと以前から彼をモノクロでしか見えていなかった紗姫は、少しも悲む事も無く自分の周りに舞い散る四季薔薇の風情に、自分の心の中ずっと住まう人の名前を連想していた。「あの人の名前が目に見えたら、きっとこんな感じね」
そう、1度は諦め異性と付き合い、それでも忘れる事が出来なかったその人の名前を…。
その光景を楽しげに見ていると、自分の名前を呼ばう声が。「紗姫!」振り返ると視界には、息を切らし走ってくる親友の舞花(まいか)の姿があった。
言葉も発せられないほどに息が上った舞花に紗姫は近寄り、何が有ったのか訪ねると、舞花は飛びつく様に抱きついて来た。
そして何所から聞きつけたのか舞花は彼氏との別離を知っているらしく、泣きながら紗姫の肩に顔を埋めて泣きじゃくった。
「ごめんね紗姫!!…あんな奴っ…いい奴だって信じてたのに!」泣きながら悔しがる舞花の右手の指の関節には細かな傷や痣があり
、紗姫は何が有ったのか分かった気がした。
そして唯純粋に自分の気持ちを思い遣って泣き続ける舞花を抱き締め、静かな声で慰めた。
Scene:2「淡色Prism」
彼女の一挙手一投足に柔らかな色が溢れる。光の微粒子が舞い散っていると錯覚してしまう程に、彼女の笑顔は輝いていた。
それ位に紗姫は舞花にとって眩しく、見つめ続ける事も出来ずに、つい目をそらしてしまうのだった。
それは7ヶ月前、舞花は紗姫に携帯番号を渡してくれと小さなメモを手渡され、その時初めて自分が目をそらしてしまう理由…紗姫を好きだという事を確信した。けれど紗姫は自分と同じ「オンナノコ」。その一言を伝えてしまえば、傍に居る事も出来なくなってしまうかも知れない。そんな悲しみに比べたら、一生好きだという一言を伝えられなくても、自分が泣き続ける事などなんでもないと、舞花はその一言を封印した。
本文見本
Scene:3「かけたココロ」
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